只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!



皆と会う前から私は出来る限りは自分でしようとする奴だった。


お母さんの仕事が忙しくなるにつれて、その気持ちはより強いものになって…



頼ったり、甘えたり、


無意識にそういう行動を拒んでいたのかもしれない。


自分自身が崩れてしまうのが怖くて怖くて堪らなくて…



大丈夫、大丈夫…



そう言い聞かせてた。


一人でも大丈夫なんだって。


強がることで自分を保ってたんだ…




「一人じゃない」



その言葉にハッとする。



「美桜は…一人じゃない。俺らが居るだろ?」



それは、きっと私が欲しかった言葉。



周りを見れば、花音も大和もこっちに微笑みかけてくれて…


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