只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!



それを聞いて居なくて良かったとちょっと思ってしまった。


やっぱり、先生に知られてしまうのは抵抗があったから…



でも…隠さなきゃクラスの子にもバレちゃうよね?


体育の前後とか着替えもあるし…
どうしよう…



「もしかして、具合悪い?顔色良くないよ?」


「あっ……それは…」



悩んでいると、的を得たことを三木先輩に言われてドキリとした。


顔色が悪いのは昨日眠れてないのが原因だ。多分…


だけど、授業に穴開ける訳にはいかないし。



「全然問題ありません!寧ろ元気有り余ってます!」



悟られないように笑顔を貼り付けた。


何より三木先輩に心配掛けさせたくなかったから…


優しい人だって、知ってるから。



「そう?
じゃあどこか怪我してるとか…」


「えっと…」



今度は言葉に詰まってしまった。


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