只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!
「そんじゃ今から“美桜ちゃん”って呼ぶよ?」
「!……ぁ、はい!」
びび、びっくりした~!!
下の名前で呼ばれるなんて大した事じゃないって思ってたのに…
大和だって直人だって、たまに会長も呼んでくるし。
なのに…
ちゃん付けだからなのか、それとも相手が三木先輩だからか。
緊張、してしまう…
「ははっ……何か、照れちゃうね」
「はい…私も、名前で呼ばれるのは慣れてるつもりだったんですけど」
笑う先輩の頬が桜色に染まる。
それを見て、
私もつられて赤くなったのを感じた。
「そうだ、美桜ちゃんも俺の事名前で呼んでよ。
ちなみにこれはお願いじゃなく先輩命令ね?」
「へ?…………えぇ!?」