只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!
「………」
恥ずかしさのあまり気付かなかったけど、先輩がさっきから無言…
「先輩?」
恐る恐る見てみると、拓真先輩の顔が真っ赤に染まっていた。
「あー…ダメ。……美桜ちゃん、可愛いすぎっ」
そう言って先輩は片手を自分の額に充てた。
一方、私は言われ慣れてない言葉にパニック状態で…
「か、可愛いだなんてそんな……
恐れ多い!!」
「えっ、自覚なし?」
こっちを見てきょとんとした顔をしている拓真先輩。
自覚どころかそんな事実は一切無いんですけど!?
というか可愛さ要素どっかにありました?
「私の友達に仲野花音という子がいるんです」
「美桜ちゃんとよく一緒にいる子?」