只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!
先輩の言うことにこくりと頷く。
拓真先輩、花音のこと知ってたんだ。
「私は花音や…周りの子たちの方が可愛く見えるんですよね」
好きな人の為に努力してたり、
友達と楽しそうに笑ってる顔がキラキラと眩しくて…
見ていてとっても素敵だなぁと思える。
それに比べて…
「私なんか、とか思ってる?」
放たれた言葉に息が詰まった。
あまりにもそれは的を得ていて…
真剣な目とぶつかる。
気まずくて否定も肯定も出来ない。
ネガティブに捉えてしまうのは私の悪い癖だ。
自分でもよく分かってる…
だけど、理解しているのと改善しようとするのは別の話で。