只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです！

「ダメだよ」



いきなりの否定的な言葉。


でも…それとは裏腹に、先輩は柔らかく笑ってみせた。



「自分を悪いように言っちゃいけないよ？
俺とか、美桜ちゃんの友達とか…
美桜ちゃんを好きって思ってる人たちの気持ちを、無下にする事になるからね」


「あ……そう、ですよね…」



確かに先輩の言う通りだ。


花音がマイナス発言ばっかしてると私まで沈んでくるもん。


私がネガティブなこと言ってた時だって、皆が同じような気持ちになってたかもしれないんだよね…


これからは気を付けないと。




……あれ？



ちょっと待って。何かおかしいぞ？



「た、拓真先輩…
今、俺とかって言いました？」


「言ったけど？」



聞き間違いじゃなかったーー！！