只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!



『本気の告白はまた改めてするから。
今のは…少し位意識して貰いたかったからさ?』




さっき保健室で、先輩に言われたこと。


一向に頭から離れてくれない。



また告白するって…


それって…もう告白してるようなものじゃないんですかね!?



ずっと声が気に入っていて憧れてた先輩。


その気持ちは恋心じゃないってのは分かってて…


だけど…



「意識すんなって方が無理」



深いため息と一緒に、そんな言葉が付いて出た。





保健室に長居していたからか、大体の人が登校してくる時間になっていた。



取りあえず教室に行って席に着いとくか…



正直行きたくない気持ちの方が大きい。


直人と顔を合わせるのが気まずくて仕方がないから…


自然と、視線が胸元へと落ちていく。


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