只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!



「んっ…あ、そうだった」



いつもと違う部屋を見回して、ペンションに来たことを思い出す。


私は花音と一緒の部屋で泊まったんだけど。


お寝坊さんの花音のことだから、どうせ寝て…ない!


というか部屋に居ない!?


慌てて起き上がると同時にドアの開く音が…



「あっ、美桜…起きてたんだ…」


「うん。それより部屋にいなくて焦ったよ~、何処に行ってたの?」


「えっと…早くに目覚めちゃったから朝風呂に入ってきたんだ」



朝風呂か…良いなぁ。


朝食まで時間あるし、私も入ってこようかな?


でも、その前にひとつ気になることが…


花音のテンションが『異様に低い』点だ。


朝だからじゃない?と思うかもしれませんが、何回も家に泊まりに来た時も素晴らしい程にハイテンションな子だったからそれはない。


推測の域を出ないけど…何かがあったんだ!


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