只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!



「あー、気にしなくても大丈夫!あと二つベッドあるし、今日は誰も使わなかったから」



申し訳なくて恐縮していると、なるちゃんは明るく返してくれた。



優しいなぁ、なるちゃん…


こりゃ坂口先生も惚れちゃう訳だわ。



そんな事をしみじみと思っていると…




「うきゃーー!!」



突然頬に感じた冷たい感触。


振り返るとスポーツドリンクを手にした直人が立っていた。



「起きたのか。長い間寝てたじゃん、眠り姫」



そう言って持っていた飲み物をこっちに差し出してくる。



直人の言葉がグサリと刺さる。


うっ、分かってますともさ。


こんなに眠ってたのは私自身かなりびっくりしてますって!



「……ありがとう…」


< 613 / 896 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop