只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!
「あー、気にしなくても大丈夫!あと二つベッドあるし、今日は誰も使わなかったから」
申し訳なくて恐縮していると、なるちゃんは明るく返してくれた。
優しいなぁ、なるちゃん…
こりゃ坂口先生も惚れちゃう訳だわ。
そんな事をしみじみと思っていると…
「うきゃーー!!」
突然頬に感じた冷たい感触。
振り返るとスポーツドリンクを手にした直人が立っていた。
「起きたのか。長い間寝てたじゃん、眠り姫」
そう言って持っていた飲み物をこっちに差し出してくる。
直人の言葉がグサリと刺さる。
うっ、分かってますともさ。
こんなに眠ってたのは私自身かなりびっくりしてますって!
「……ありがとう…」