只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!
「ごめん…、美桜」
「なんで……直人が謝るの?」
「お前に…ずっと伝えようと思ってた事があるんだ。
中々言い出せなくて…」
伝えたいこと?
直人が私に…?
直人の真剣な瞳に胸がざわめく。
どうしてだろう…
何だかこの先は聞いちゃいけない気がするのは。
「俺……」
このまま聞かずに耳を塞いでしまおうか。
そんな心の中の葛藤も虚しく、直人は次の言葉を紡いだ。
「俺はもう、花音に恋愛感情ってヤツを抱いてねぇ…」