只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!
「ねぇ、大和と何かあったの?」
「あ?何もなかったけど?それより…お前こそ、花音と何かあった?」
小声で隣の直人に話しかける。
すると直人もこっちに寄りつつ、小さな声で返してくる。
「こっちも特に何も…ということは」
私と直人を挟んだ左右にいる大和と花音を交互に見やる。
二人の間で何かがあったってこと…だよね?
いつもならこっちが話さなくてもマシンガントークを繰り広げる二人なのに、今日は不自然な位に静かだった。
しかもそれは、ペンションを出た後も続いて…
「告白…したんだろうな、花音の奴」
目を合わせようともしない二人を見て、直人は呟く。
やっぱり…そうなのかな?
私の頭にもその考えはあったけど、本人が言いたくなさそうだったし。
もし、告白だったとして大和の答えは…