只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!



「ねぇ、大和と何かあったの?」


「あ?何もなかったけど?それより…お前こそ、花音と何かあった?」



小声で隣の直人に話しかける。


すると直人もこっちに寄りつつ、小さな声で返してくる。



「こっちも特に何も…ということは」



私と直人を挟んだ左右にいる大和と花音を交互に見やる。



二人の間で何かがあったってこと…だよね?


いつもならこっちが話さなくてもマシンガントークを繰り広げる二人なのに、今日は不自然な位に静かだった。


しかもそれは、ペンションを出た後も続いて…



「告白…したんだろうな、花音の奴」



目を合わせようともしない二人を見て、直人は呟く。


やっぱり…そうなのかな?


私の頭にもその考えはあったけど、本人が言いたくなさそうだったし。


もし、告白だったとして大和の答えは…


< 63 / 896 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop