只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!
大和は堅実な人だから、告白されたから付き合う…なんて薄情なことはしないと思うし。
ましてや相手は花音だ。
余計慎重に行動するだろう。
大丈夫かな、花音…
今から縁結びの神社に行くところなのに。
声も掛けられないまましばらく歩くと、噂の場所へと到着。
中に進むと境内には、たくさんの参拝客で賑わっていた。
絵馬を書いたり、お守りを買ったり…女性の客が多くキャッキャッと盛り上がりをみせている。
縁結びかぁ…
残念ながら、今の私には該当者なし!
まぁ次の恋を結んでくれるようにお願いでもしておくとしよう…
いや、そんなのよりも!
ここに来てからますます暗くなる二人。
こりゃもう無理だと悟った私と直人は、四人で参拝だけするとささっと切り上げてその場を去った。