只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!



帰りの電車の中も終始無言。


私が話しかけても「うん 」とか「そう」で終わってしまう…


行きのワイワイとした雰囲気はもう皆無だった。



「そんじゃ」



駅に着くと、そう一言告げると足早に大和は帰っていく。


いつもは花音も追い掛けていくのに、 今日はそれを見送って…



「美桜…この後時間ある?ちょっと話せない、かな?」


「…うん。分かった」



直人とも駅で別れた私たちは、前に行った公園へと向かった。


遊び場にはまだたくさんの子供たちが遊んでいるので、少し遊歩道になっている場所のベンチに座る。



うーん…どうしよう。


こういう時って違う話題を話して、場を和ませてからの方がいいのでは…



「今日はゴメンね?なんか気を使わせちゃって…」


「いやいや、そんなことないよ?」



私が頭を悩ませていると、先に向こうから話して来た。


って、そりゃそうか。話があるって言ってたんだし。


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