只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!
「やっ…!…だ、め………ん、……ふっ…」
否定の言葉とは裏腹に、身体はビクビクと応える。
それをさせているのが俺なんだと思ったら、行為を止める気になれなかった。
それから暫くして、ゆっくりと顔を上げる。
前を見ると涙を潤ませた美桜とかち合った。
頬を赤くして肩で息をする姿に、どうしようもなく色香を感じて…
「み、お…」
吸い寄せられるように身体が傾く。
肌に映える紅く熟れた唇…
このまま、深く口付けてしまおうか……?
はっきり言って、ここまで本能で動いてしまったのは初めてで。
けどもうほんの数センチ、
ギリギリの所で俺の中にある理性が押し留めてくれた。
それでも口許のすぐ横。
アウトかセーフかっていうと、完全にアウトだ。