只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!
「直人…?」
素早くベッドから立ち上がった俺。
その後ろから声が掛かる。
それがとても不安げに聞こえて…
自分のやってしまった事がずんとのし掛かる。
「ごめん」
後悔しても遅い。
けれどその一言しか出て来なかった。
急いで上着を取って部屋から出る。
あの場に居たらもっとやらかしてしまうかもしれない…
守りたいって、思ってるはずなのに。
さっきの行動は完全にその全然逆を行ってて…
花音の時はどんなにムカついても制御出来てたんだ。
でもあいつの前だと…
美桜の前だと抑えられなくなる。
まだ想いを伝えてすらいないって言うのに…
気持ちが溢れて止まらなくなる。