只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!
どうしようもなく憂鬱な朝だった。
予想通りと言うべきか、
美桜はもう家から出たようで。
これは避けられてるよな…
まぁ避けられて当然、か。
美桜の貼ってくれた傷テープを見たら、昨日の痣が無性に気になった。
手当てするつもりだったってのに…
けど…
俺があれ以上傍にいると何しちまうか分かんねぇし。
自分の不甲斐なさに嫌気が差す。
大きな大きなため息が、身体から出ていった。
教室で会っても声を掛けられないまま…
美桜からも俺に何も言ってこない。
お互いに顔を合わせる事もなく…
寧ろ責められた方が幾分か気が楽なんだけど…
美桜はそういう事する奴じゃないって知ってるから。