只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!
どうにも嫌な予感がする…
そう思った瞬間、
ブーッ、ブーッ、ブーッーーー
胸ポケットのスマホが振動した。
画面を出すと美桜からのメールが入っていて…
これにもまた違和感を覚える。
最近では電話かアプリのメッセージでしか連絡をしていない。
なのに、今届いたのはメールで…
本文を開くと、血の気が引いていくのが分かった。
「おっ待たせー!」
「バスケの試合、一回だけ助っ人してくれって頼まれてよ~。
…あれ?美桜は?」
丁度教室に戻ってきた花音と大和が俺に絡みつく。
でもそれに構っている暇もなく…
「あの、バカッ…」
「「へ?」」
引いていた血の気が、今度は上がっていくのを感じた。