只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!



本文には



『松田瞬から呼び出し有り。


場所は音楽準備室』



と書いてあった。


美桜にしては絵文字もなく、シンプルな文体。


まぁ、そんな事はどうでも良く…




呼び出し有り、じゃねぇだろ!


何呼び出されてそのままノコノコ従っちゃってる訳?


あいつは…自分がどれだけ危ない橋渡ってるか分かってんのか?



「どしたの、直人くん。
あっ、もしかして待つの長かったから?」


「まぁまぁ。不機嫌にならないでさ?
今日は直人の行きたいとこでいい……か、ら…」


「スマホがどーかしたのか?」


「いいから、読んで」



画面を見ると一気に押し黙る大和と花音。


そこにはさっきまでの楽しげな二人は居ず、


それどころか目は据わって、邪悪なオーラを放っていた。


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