只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!
「じゃあ鍵!
職員室で鍵借りてくるからーー!!」
そう言って花音は本校舎へと戻っていった。
「花音行っちまったけど…
俺の方が速いし、ダッシュで鍵取りに行って戻ってくるから…!
ちょっとそこで待ってて、な?」
俺に言付けて大和も走って行こうとする、が…
何…
此処で待ってろ?
もう、すぐ傍まで来てるのに?
今あいつがどんな目に遭ってんのかって、
そんなのを考えながら待つ事なんて…
俺に出来る訳ないからっ。
「待たねぇ」
ーーーズガシャァァアアアッッ!!!
音も宛らに、
前に蹴り倒したドアは結構なへこみ具合で…
この音楽準備室は、他の準備室と違って楽器も保管してるようなデカイ部屋だ。
だからこそ、扉の手前には居ないと踏んでいたけど…
美桜に当たらなくて安心した。