只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!
「…お、美桜?ねぇ、美桜ってば!」
「ハッ…!な、なに?」
花音に揺すられて顔を上げると、
目の前には花音の拗ねた顔が近付いていた。
素が良い子は頬を膨らませてようが可愛いよなぁ…
今それを言ったら更にキレられるんだろうけど。
「もう、何?…じゃないよー!さっきからボーッとしちゃってさぁ?」
「…ごめん。ここのベッド寝づらくて、ちょっと…寝不足なんだよね」
まぁ寝づらいのは嘘なんだけど…
考えごとばっかして寝不足なのは本当だけど。
でもせっかく三人が遊びに来てくれたんだもん。
いつまでも心ここに有らずじゃダメだよね!
「もうちょっとしたら新学期始まるよな。
美桜の退院はいつ位?」
「検査でも特に異常はなかったって言われたし…
始業式の二日前には退院出来るみたい」
「じゃあ一緒に登校出来るんだね!
美桜が居ないとつまんないからめちゃ嬉しいー♪」
「けど冬休みは病院に籠りっぱなしだったけどな」