只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!



「…お、美桜?ねぇ、美桜ってば!」


「ハッ…!な、なに?」



花音に揺すられて顔を上げると、


目の前には花音の拗ねた顔が近付いていた。



素が良い子は頬を膨らませてようが可愛いよなぁ…


今それを言ったら更にキレられるんだろうけど。



「もう、何?…じゃないよー!さっきからボーッとしちゃってさぁ?」


「…ごめん。ここのベッド寝づらくて、ちょっと…寝不足なんだよね」



まぁ寝づらいのは嘘なんだけど…


考えごとばっかして寝不足なのは本当だけど。


でもせっかく三人が遊びに来てくれたんだもん。
いつまでも心ここに有らずじゃダメだよね!



「もうちょっとしたら新学期始まるよな。
美桜の退院はいつ位?」


「検査でも特に異常はなかったって言われたし…
始業式の二日前には退院出来るみたい」


「じゃあ一緒に登校出来るんだね!
美桜が居ないとつまんないからめちゃ嬉しいー♪」


「けど冬休みは病院に籠りっぱなしだったけどな」


< 717 / 896 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop