只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!



直人のどストレートな言葉が、またもやこちらに直撃してきた。


自業自得なのは分かってるよ、


分かってるけどさ…



どうして私はこいつが好きなんだろうか。


もっと、優しくて素敵な人はいるはずなのに…





楽しく話していると時間はあっという間で…


気付くと夕方になっていた。


面会時間終わるまで居ると花音は騒いでいたけど、


大和と直人に引き吊られて帰ってしまった…



一人だと個室は静かで虚しい。


長年のほぼ一人暮らしで静寂なんて慣れているはずなのに…


そう思わせるのは廊下から聞こえる賑やかな話し声のせいか。




これからの事、か…



お母さんも大事だけど…


花音達やこの町で出会えた人も私にとって大切なのは変わらない。



一体、どうすれば……




ガラッッーーー



一人頭を抱えていると、急に病室のドアが開いた。


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