只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!
ど、どう思うだろう、直人。
やっぱりいくら花音が大和を好きって知ってても、告白したとなるとなぁ…
「やっぱな…大和はそういう奴だよ」
そういう風に平然と話してるように見せても…
ほら、ちょっと苦しそうな笑顔。
私たちの前じゃ隠しきれないって分かってないのかな?私だって短めだけど、何年も近くにいるんですけど…
ぐぐっと直人の方へ近付くと、座り込む彼を抱きしめた。
前にしてもらったような感じで、包み込むように…
「なに、してんの…」
戸惑ったような直人の声。
でも、押し退けることはしないから少しホッとする…
「この間のお返し。泣きたいんだったら胸を貸しますが…今は取りあえず、直人に元気を分けようかなって…」
「…!」
私の言葉に、直人の身体がビクリと反応する。
うーん…思った以上に堪えてたみたいだね。