只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!
久々の学校
今日から新学期。
お母さんがクリーニングに持っていってくれた制服に袖を通す。
少し着てなかっただけなのにな…
なんか、久しぶりって感じ!
「あっ、おはよー」
「はよ」
マンションの下には直人が立っていた。
軽い挨拶だけして二人で学校へと足を向ける。
もしかして…
待っててくれてた、のかな?
松田くんがもう来ないのは知ってるはずなのに…
案外心配性なんだよね。
「おはよう。直人、美桜!」
「おはよ、美桜~!」
「おいっ、俺にはナシ?」
「あれ?居たの?」
普段と変わらないやり取り。
それが今の私にとっては何だかホッとする…
この町で、
この三人と、
一緒に居られるのが堪らなく嬉しいんだ。