只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!
久々の学校



今日から新学期。


お母さんがクリーニングに持っていってくれた制服に袖を通す。



少し着てなかっただけなのにな…


なんか、久しぶりって感じ!




「あっ、おはよー」


「はよ」



マンションの下には直人が立っていた。


軽い挨拶だけして二人で学校へと足を向ける。



もしかして…


待っててくれてた、のかな?


松田くんがもう来ないのは知ってるはずなのに…


案外心配性なんだよね。





「おはよう。直人、美桜!」


「おはよ、美桜~!」


「おいっ、俺にはナシ?」


「あれ?居たの?」



普段と変わらないやり取り。


それが今の私にとっては何だかホッとする…



この町で、



この三人と、



一緒に居られるのが堪らなく嬉しいんだ。


< 727 / 896 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop