只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!



「お前、花音の応援、してんだよな…?」


「もちろんしてるよ!」


「じゃあなんで…」



さっぱり分からないと言いたげに眉を寄せる直人。


私は軽い深呼吸をして本心を話し出す。自分自身の、素直な気持ち…



「花音は大切な人。でも、それと同じ位に大和も直人も…大切」



話した後で恥ずかしさが込み上げてきて、赤くなってるのを見られないようにさっき抱きしめていたのと同じ位置に戻る。



「私は、三人に幸せになって欲しい。無理なのは分かってる。けど、全員上手くいけばいいなって…まぁ大和は私がダメにしちゃったんだけど」


「自虐かよ」



フッと呆れたような笑いが漏れる。


だって事実、だからね…



「自虐ですよ。自虐ついでに言わせてもらうと、好きな年数で気持ちが通じるならもうとっくに隆兄と付き合えてますから!」



うっ…自分で言っててちょっと泣きそうだ。


視界が滲んできたような…


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