只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!
「心菜の事も…悪かった。
俺、あいつが男唆してたとか全然知らなくて…
もうあの頃から…美桜に、避けられてたから気付きもしなくて…」
見てるこっちが心苦しくなる緋色の表情。
無言電話やたくさんのメール、
帰り道に付いて来られたこと、
今でも昔よりかは減ったけど夢に出てくる。
それ位あることだと、
気にしすぎだと言われたらそれまでだけど…
緋色は…長い間、自分を責めていたのかな。
「どうしてひーく…、緋色が謝るの?」
「それは…」
「…緋色が、心菜ちゃんのお兄ちゃんだから?」
兄だから、妹のやる行為に責任を持たないといけないの?
それはおかしいでしょ。
「私は緋色の謝罪を聞きたいとか思ってないし。
もし謝るとすれば、それは心菜ちゃん自身だよね?」
「…っ、あぁ…そう、だな」
「緋色は悪くない!だから謝る必要なんてない。
あっ、もちろんセミ投げてきたり、自己中心的だったことは反省してください!」