只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!



「私だって緋色の家が羨ましかったよ?
お母さんが家にいてくれてさ、帰ってきたら出迎えてくれる人がいて…」



小さい頃は暗い所に一人でいるのがホントに怖かったんだよねぇ…


でも、怖がってるのを周りにもお母さんにも知られたくなくて。


仕事の迷惑にもなると思ってたし…


中々意地張ってたよなぁ…あの頃の私。



「緋色の家が普通なんだから…分からなくてもしょうがないよ。
私ん家が特殊だったから…」


「だとしても…特殊でも!
気持ちを分かろうとは出来たはずだ…」



わー、私が思ってる以上に引き摺ってるなぁ…緋色くんは。


こんなに昔のことで思い悩んでくれると逆に申し訳ないっていうか…



「それなら問題ないよ」


「え?」


「今、分かってくれてるじゃん。私の気持ち!」



きっと似たような状況になって、昔の私が頭に浮かんだんだろう。


そりゃ反省してくれるのはスッゴい助かるんだけどさ?


虫も投げられずに済むし!(年齢的にしないと思うけど)


まずは真由理さんとか自分の家の問題を何とかしないとね!


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