只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!
「…男の家に簡単に上がってんじゃねぇよ」
目を逸らしてボソッと呟く直人。
それを見て鈍い私でもちゃんと分かった。
これって…
これってもしや、
ヤキモチ…なのでは?
そう思った途端に顔が熱くなっていく。
うわっ、今絶対にほっぺ赤い!
見られるのが恥ずかしくって、咄嗟に両手で頬を抑える。
でも、そんなので誤魔化せるはずもなく…
「なに、隠してんの?」
私の手はあっさりと剥がされてしまった。
見られてる!
そう感じた途端、さらに顔が赤くなったような気がした。
「めっちゃ紅い…林檎みてぇ」
くすりと笑う直人に、身体がぞくりと勝手に反応して…
何というか、自分の身体が自分じゃないような…