只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!
「しばらく、部屋に一人で居させて…」
勇気出せ、私!!
「ま、待って!」
去っていこうとするその後ろ姿に、私は思いっきり飛びついた。
ちゃんと言わなくちゃ。
いつまでも、私だけ立ち止まってたらダメだから…
「あの…ちょっと、今俺ヤバいから……」
「少しだけ…話を聞いて?」
直人の言葉を容赦なく遮る。
というか、ヤバいのはこっちも同じだし!
あぁ…、勇気を出そうと決めた割には手が震えてる。
心臓もバクバクして…
もう飛び出ちゃうんじゃないだろうか。
し、深呼吸深呼吸!
…よしっ!!
「あの、ね……
私、直人が好き…です…」