只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!
い…いい、言っちゃった~~っっ!!
あぁ、もうダメだ…
恥ずかし死ぬかもしれない。
「美桜…」
前を向いていた直人がこっちに振り向く。
少し赤くなった顔に、心臓は落ち着くどころか慌ただしい。
告白ってこんな感じだったっけ?
坂口先生の時はフラれるの分かってたからなぁ…
それなりに緊張したけど、ここまでじゃなかったもん。
訪れた静寂に身体がソワソワする。
そして…
「焦って答えようとしなくて良いから。
ゆっくり考えてくれ、な?」
正直、はじめは直人が何を言ってるのか分からなかった。
焦って答える…
って何?
私が、あんまり考えもせずに結論を出したと…
そう言ってるの?