只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!
旗から見ればそうなのかもしれない…
花音以外には誰にも自分の気持ち話してないし。
一応、お母さんには好きな人がいるって言ったけど…
誰だとかまでは言ってないしね?
「よーし、今日は大いに盛り上がるぞー!
放課後遊びに行こう!」
声を張り上げ拳を上げる花音。
何だろう…
こうやって、自分のことのように喜んでくれる人が居て良かった。
これからの周りの反応を思うと怖くてしょうがないし…
「花音…」
「ん?」
「サンキュー、な…」
な、直人が……
直人が花音にお礼を言った!
それが余りにも予想外すぎて、花音も大和も目を見開いて口は半開きになっている。
否、きっと私も同じ顔をしているんだろう。
今まで花音とは口喧嘩ばっかしてきたっていうのに…