只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!
「…似合わねーから止めた方がいいと思うけど」
「……」
いや、似合うとか別に思ってなかったし。
お世辞とか言われたい訳じゃないし、別にね?
けど、けどさ…
「そんなの分かってるもん、バカッ!」
捨て台詞を吐いて家を飛び出た。
似合わないのは百も承知だけど、言い方ってものがあると思いません!?
あんなにどストレートじゃなくても良かったでしょうに…
あー、チョコ作るのバカらしくなってきた。
そう思うはずなのに…
私の足は自然とチョコを買いに向かっていたり。
「いらっしゃーい!
おっ、スカートで来たんだねぇ~♪
めちゃ可愛いじゃないですかー」
約束の時間に花音の家に着くと、早速ニマニマしながらそんなことを言われた。