蒼の歩み
それから、蒼君は。何故だか私の頭を優しく撫でてきて。それが気持ち良くて、心地良くて。距離が近くて恥ずかしいという気持ちはいつの間にか無くなっていて。私はそっと、彼に寄りかかった。
――しばらくして。ちょっとパソコン触るわ、と彼は立ち上がった。
「仕事?」
「違ェな、遊びだ」
前に呟き所やってるって教えたろ、ソレだ、と。
「面白い?私もやろうかなー」
「面白いかは、どうだろうな。俺は人に勧められてやったんだがな。此処で遊ぶのは楽しいが、あんまり顔出せねぇから申し訳なくなる時はある。……って、客人がいる時にすることじゃなかったな」
「え、いいよ。そんなの気にしないで。日常的なことを呟く、交流サイトみたいなものでしょ?蒼君がどんなこと呟いてるか気になるから、私もやろうかなぁー」
「俺は、そう言う風には活用してないかな」
自分から呟くことはあまりない、返信が溜まってる。と彼は言う。
時間差のあるチャットみたいな感じかな?
「コレをやるまでは、会った事もねェ相手と、文章だけのやり取りで仲良くなるとか繋がるとか感覚が理解できなかったんだが、皆と出会ってそうじゃねェなって思ったな」
「へぇ……」
「相手の顔は知らないけど、心で繋がってるとは思わねーか?」
「うん……。心で繋がってる、か。改めて言葉にすると素敵だね」
「いくらネットと言えどリアルと同じ様に、この縁大事にしてぇんだ」
カチカチと、キーボードを打つ音が響く。こんなもんか、と。彼はパソコンの画面から、私へと視線の先を変えてきた。
「ネットもリアルも。何にしても、永遠なんざねェんだし、出会いがありゃ必ず別れもある。だからこそ、こうして関わっている時間は大事にしてェと思う」
永遠なんかない、か。
「私と蒼君も……、別れる時がいつか訪れちゃうのかな?」
「考えたくねーな、ソレ」
無い、とは言ってはくれないのね。
――しばらくして。ちょっとパソコン触るわ、と彼は立ち上がった。
「仕事?」
「違ェな、遊びだ」
前に呟き所やってるって教えたろ、ソレだ、と。
「面白い?私もやろうかなー」
「面白いかは、どうだろうな。俺は人に勧められてやったんだがな。此処で遊ぶのは楽しいが、あんまり顔出せねぇから申し訳なくなる時はある。……って、客人がいる時にすることじゃなかったな」
「え、いいよ。そんなの気にしないで。日常的なことを呟く、交流サイトみたいなものでしょ?蒼君がどんなこと呟いてるか気になるから、私もやろうかなぁー」
「俺は、そう言う風には活用してないかな」
自分から呟くことはあまりない、返信が溜まってる。と彼は言う。
時間差のあるチャットみたいな感じかな?
「コレをやるまでは、会った事もねェ相手と、文章だけのやり取りで仲良くなるとか繋がるとか感覚が理解できなかったんだが、皆と出会ってそうじゃねェなって思ったな」
「へぇ……」
「相手の顔は知らないけど、心で繋がってるとは思わねーか?」
「うん……。心で繋がってる、か。改めて言葉にすると素敵だね」
「いくらネットと言えどリアルと同じ様に、この縁大事にしてぇんだ」
カチカチと、キーボードを打つ音が響く。こんなもんか、と。彼はパソコンの画面から、私へと視線の先を変えてきた。
「ネットもリアルも。何にしても、永遠なんざねェんだし、出会いがありゃ必ず別れもある。だからこそ、こうして関わっている時間は大事にしてェと思う」
永遠なんかない、か。
「私と蒼君も……、別れる時がいつか訪れちゃうのかな?」
「考えたくねーな、ソレ」
無い、とは言ってはくれないのね。