蒼の歩み
「クリスマス、蒼君は何か予定ある?」



「クリスマス?あー、どうだろ。大抵仕事だったり、仲間内で何かしらやったりしてんだが」



「そっか……」



「そういや、今年はまだ何も決めてねーな」







「ね、ねぇ。もしよければ、クリスマスかイブに、逢わない……?」



言っちゃった!




「おー、そうだな。考えとくよ」



「ホントに?」



嬉しくて思わず弾んでしまった声で私がこう言うと。



「オメェが言ってきたんだろうが」



彼は、笑っていた。……何はともあれ、クリスマスに約束(仮)を取り付けることができた。今年のイブが、一気に待ち遠しくなった。
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