蒼の歩み
「気にしすぎじゃないかな。そんな事で嫌う位なら最初から話さねーよ。相手がどんな奴なのかわからないから何とも言えないが、誰にだっていろんな過去はあるだろう」
「いろんな過去、ですか」
「ああ。すげー辛くて、それをいくら乗り越えていても、思い出すとフラッシュバックしちまうもんがある。それを文字にするってのはキツいもんだ。どんな会話が消されたのか知らないが、それは無かったことにしているわけじゃないと思う」
「そう、ですかね。……その話を聞いた数時間後、いつものようにメールで普通に話しかけてみたら、無視されちゃったんですよ。私と、話したくなくなっちゃったのかな、なんて」
「今は七瀬さんにどう接したらいいのかわかんないだけなんじゃないかな。挨拶から始めて軽い会話していけば、話してくれるようになるだろ。まずは相手がもっと心を開いてくれるように、七瀬さんが心を開いて相手の負担にならないように接してやんな」
「いろんな過去、ですか」
「ああ。すげー辛くて、それをいくら乗り越えていても、思い出すとフラッシュバックしちまうもんがある。それを文字にするってのはキツいもんだ。どんな会話が消されたのか知らないが、それは無かったことにしているわけじゃないと思う」
「そう、ですかね。……その話を聞いた数時間後、いつものようにメールで普通に話しかけてみたら、無視されちゃったんですよ。私と、話したくなくなっちゃったのかな、なんて」
「今は七瀬さんにどう接したらいいのかわかんないだけなんじゃないかな。挨拶から始めて軽い会話していけば、話してくれるようになるだろ。まずは相手がもっと心を開いてくれるように、七瀬さんが心を開いて相手の負担にならないように接してやんな」