蒼の歩み
「そういう、人の過去ってのは、もう無闇に聞くんじゃねぇよ。心を開いた相手には、こいつには話そうと思える時があるんだ。興味のある相手ならなおさら聞きてェのはわかるが、順序ってもんがあるからな。まずは相手が話したいと思う存在になる事だな。それは彼氏でも旦那でも、勿論友人でもな」




「……はい」




「あ、それと。そいつは七瀬さんから何か言葉を言って欲しくて話したんじゃねェだろうから、言葉を見繕う必要はねェと思うな俺は。それより七瀬さんに哀しい思いさせちまったって、気ィ遣っちまってるのかもな」













――秋塚さん……。
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