蒼の歩み
蒼君が自販機に2つ分のジュースを購入するのには、そう時間はかからなかったはず。赤色の自販機に向かう蒼君の様子を眺めていると、……後ろから覗き込まれるように声をかけられた。
誰、蒼君は目の前にいるのに。……と思ったのも束の間で、どうやら私に声をかけてきたのは店の人のようだ。おじさん、だ。
「すみませんが、お客様が大変お若く見えますので、身分証明できるものお持ちでしょうか」
……。免許証は運転する時にしか所持していない。家だ。つまり今、年齢を証明できるものは持っていない。
「持ってないです」
というと、18歳以上だと確認できないお客様を店内に入れることは、なんだの長い説明が始まってしまい、実はというと遊び終えた後なので、店員に軽く会釈をし、飲み物を丁度買い終わった蒼君に其の実を伝え、店を後にした。
店を出てから、蒼君に詳しく説明した。
パチンコって確か。18歳未満が禁止されているのであって。ということは私、高校生に見られたということなのだろうか。……正直、嬉しくはなかった。
「どーした。年齢確認されたこと気にしてんのか」
あ、久々に出た。私の脳内を読みとったかのような言葉かけ。
誰、蒼君は目の前にいるのに。……と思ったのも束の間で、どうやら私に声をかけてきたのは店の人のようだ。おじさん、だ。
「すみませんが、お客様が大変お若く見えますので、身分証明できるものお持ちでしょうか」
……。免許証は運転する時にしか所持していない。家だ。つまり今、年齢を証明できるものは持っていない。
「持ってないです」
というと、18歳以上だと確認できないお客様を店内に入れることは、なんだの長い説明が始まってしまい、実はというと遊び終えた後なので、店員に軽く会釈をし、飲み物を丁度買い終わった蒼君に其の実を伝え、店を後にした。
店を出てから、蒼君に詳しく説明した。
パチンコって確か。18歳未満が禁止されているのであって。ということは私、高校生に見られたということなのだろうか。……正直、嬉しくはなかった。
「どーした。年齢確認されたこと気にしてんのか」
あ、久々に出た。私の脳内を読みとったかのような言葉かけ。