蒼の歩み
「そういえば、昨日弁当食ってたら、甘い卵焼きが入っていて。食う気なくしたんだよなー」
「およ?蒼君、甘い卵焼きダメなの?」
ちなみに私は甘い卵焼きは……、大好きだ。
「卵焼きは醤油派なの、俺」
「……わかった。そしたら今度、蒼君に醤油味の美味しい卵焼き作ってあげるね!」
料理なんてしないのに、私の口は何を言うんだ。
「ダークマターは要らねェよ。食えるもんで頼む」
それに対しこの返答。……私が料理しないの、バレてる?失礼な、と思いながら紅茶を口に含むと、またもや蒼君がおかわりを淹れてくれた。……もしかして、空になるイコール催促だと思われているのだろうか?好きだからつい口に運んでしまったけれど、申し訳なくもなってきたので、そろそろ飲むのは控えようか。
「……蒼君は、料理は良くするの?もしかして、得意だったりする?」
得意だけど何か?なんて言われた日には、私は蒼君に一体何に勝てるというのだ。いや、料理も勝てないけれども。
「よくかどうかはわからねぇけど、火加減さえ気をつけてれば大丈夫だろ」
「え、それって卵焼きオンリーの話?」
「卵焼き然り、料理全般。味付けも作ってりゃわかるだろーし。まさか、真歩。……全く料理しねーのか?」
あ、ヤバい。墓穴掘った。
「およ?蒼君、甘い卵焼きダメなの?」
ちなみに私は甘い卵焼きは……、大好きだ。
「卵焼きは醤油派なの、俺」
「……わかった。そしたら今度、蒼君に醤油味の美味しい卵焼き作ってあげるね!」
料理なんてしないのに、私の口は何を言うんだ。
「ダークマターは要らねェよ。食えるもんで頼む」
それに対しこの返答。……私が料理しないの、バレてる?失礼な、と思いながら紅茶を口に含むと、またもや蒼君がおかわりを淹れてくれた。……もしかして、空になるイコール催促だと思われているのだろうか?好きだからつい口に運んでしまったけれど、申し訳なくもなってきたので、そろそろ飲むのは控えようか。
「……蒼君は、料理は良くするの?もしかして、得意だったりする?」
得意だけど何か?なんて言われた日には、私は蒼君に一体何に勝てるというのだ。いや、料理も勝てないけれども。
「よくかどうかはわからねぇけど、火加減さえ気をつけてれば大丈夫だろ」
「え、それって卵焼きオンリーの話?」
「卵焼き然り、料理全般。味付けも作ってりゃわかるだろーし。まさか、真歩。……全く料理しねーのか?」
あ、ヤバい。墓穴掘った。