蒼の歩み
飯はどうする、という話になって。私はキタ!と思った。何を隠そう私は、ご飯を用意してきたのであった。
私にとっては夕食、蒼君にとってはお昼ご飯。少食を気取っているわけではないけれど、量はあまり食べれない私。今現在ファーストフード店にいるわけなので、此処で軽めに済ませても良かったのだろうけれど。
私は持ってきたお弁当を、良ければコレ、と差し出した。赤白チェックの弁当包み。蒼君は、おー、という反応を見せてくれた。見た目も味も悪いけれど……、という前置きをしたら、開けていいかと聞かれたのでどうぞと答える。包みを解き、箱を開ける相手の動作に私は変なドキドキを覚えた。
気になる彼の、第一声は。
「……美味そうじゃねーか」
「ホ、ホント?」
「ホント」
そう言って中身をマジマジと見ている。
お世辞でも、嬉しかった。でも、彼はお世辞等を言う性格ではないような気がする。だからこそ、余計に嬉しかった。
私にとっては夕食、蒼君にとってはお昼ご飯。少食を気取っているわけではないけれど、量はあまり食べれない私。今現在ファーストフード店にいるわけなので、此処で軽めに済ませても良かったのだろうけれど。
私は持ってきたお弁当を、良ければコレ、と差し出した。赤白チェックの弁当包み。蒼君は、おー、という反応を見せてくれた。見た目も味も悪いけれど……、という前置きをしたら、開けていいかと聞かれたのでどうぞと答える。包みを解き、箱を開ける相手の動作に私は変なドキドキを覚えた。
気になる彼の、第一声は。
「……美味そうじゃねーか」
「ホ、ホント?」
「ホント」
そう言って中身をマジマジと見ている。
お世辞でも、嬉しかった。でも、彼はお世辞等を言う性格ではないような気がする。だからこそ、余計に嬉しかった。