蒼の歩み
蒼君は、1人じゃなかった。蒼君の向かいに座っていたのは、ショートカットの女性の姿。
「え……、え!?」
私は思わず、驚きを声に出してしまった。蒼君がプライベートで、誰と会おうが過ごそうが私がとやかく言う権利はもちろん無い。けれど、ショックな気持ちを抱かずにはいられなかった。
蒼君に、お姉さんや妹さんが居ない、1人っ子だということも知っているから。余計に、哀しかった。おかしいな、どうしてだろう。私が哀しくなる必要なんかないのに。ちなみに彼女の横顔しか見えないけれど、けっこう可愛い……。
と、あんまりジロジロ見ているのは失礼だ。さっさと立ち去らなければ。
さっきまでルンルン気分だった私の気持ちは一気にどん底に突き落とされ、沈んだ気分のまま私は下宿へと帰宅した。
「え……、え!?」
私は思わず、驚きを声に出してしまった。蒼君がプライベートで、誰と会おうが過ごそうが私がとやかく言う権利はもちろん無い。けれど、ショックな気持ちを抱かずにはいられなかった。
蒼君に、お姉さんや妹さんが居ない、1人っ子だということも知っているから。余計に、哀しかった。おかしいな、どうしてだろう。私が哀しくなる必要なんかないのに。ちなみに彼女の横顔しか見えないけれど、けっこう可愛い……。
と、あんまりジロジロ見ているのは失礼だ。さっさと立ち去らなければ。
さっきまでルンルン気分だった私の気持ちは一気にどん底に突き落とされ、沈んだ気分のまま私は下宿へと帰宅した。