灰色猫と白い犬
○10:00 猫の集会<朝>



シャーミー?


にゃっ!


とつぜん名前を呼ばれてビックリしてとびあがりそうになりました。

かおを上げるといつのまにかたくさんの猫たちが集まっていて、僕のほうを見ています。


すっ、すみません・・・


はずかしい・・・。

あのまま眠ってしまっていたようです。

かおから火が出そうです。

声のしたほうを見るとお友達のリオ君がしししと笑っていました。


気持ちよさそうにねてたな

起こすのためらったぜ


リオ君は黒猫でここ周辺のどの集団にも入っていない一匹猫です。

僕たち猫にはひとかたまりの集団がたくさんあります。


僕はとある集団の中心といえる存在となっているらしいです。

そんなことはないと自分では思っていますが・・・。

ひょんなことから一匹二匹と友達ができて、気がついたら集団となっていました。



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