灰色猫と白い犬
急に話をふられたリオ君はきょとん、としています。
しかし、すぐに言われたことに気がついたようです。
ちょ、待て
お前は疲れてへばってる俺にねぎらいの言葉もなしにまだ走れってか
悪魔か
だらーん、と横になったままで顔をこちらに向けずに言いました。
あー、はいはい、お疲れ様でした(棒読み)
ついでにひとっ走りして『ねずみ』を探してかくせばいいんです
簡単なことじゃないですか
すねているようなリオ君の背中を見てからかってみたくなった僕でした。