ハートロッカー
「勝手に…勝手に決めつけないでくださいよ!」

「あたしが言ってることはめちゃくちゃだって言いたいの!?」

三春さんの強い口調に、
「そんな訳、ないじゃないですか。

三春さんの言ってることは、間違ってません」

俺は首を横に振って答えた。

「三春さんの言うことは女性なら…いや、人間なら誰もが思うことだと思います」

「あなたもそう思うことがあるんだ。

自分が1番になりたい、最優先に考えて欲しいって」

「俺は1度もそんなことを思ったことがないですけど」

三春さんは手に額を当てると、呆れたと言うように息を吐いた。
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