ハートロッカー
「俺の勝手で話を進めてるって言われたけど…俺が勝手に進めなきゃ、三春さんは振り向いてくれない。

俺の一方通行でも構わないから、三春さんに考える時間を与えたんだ」

「かっこいいこと言ってんじゃねーよ。

相手の答えによっては、お前がぶっ倒れるかも知れねーのに」

くわえポッキーで毒づくように言った七緒に、
「三春さんの答えがノーでも、俺がぶっ倒れても、気持ちは変わんねーよ。

つーか、俺の心配してくれんの?」

身を乗り出して聞いた。

七緒は離れるように距離を置くと、
「んな訳ねーだろ。

メグと言い、太と言い、俺の周りは頭ン中がめでたいヤツらばかりか!」
と、毒づいた。
< 117 / 153 >

この作品をシェア

pagetop