ハートロッカー
「お前だけには言われたくねーわ。
七緒もめでたい一族の一員のくせに」
「何がめでたい一族だ、意味わかんねーよ」
「いろいろな意味でめでたいじゃねーか。
名前と言い、誕生日と言い、七緒の方がよっぽどめでたいよ」
「何だとー!?」
「お前たち、静かにせんか!
昼休みはとっくに終わってるぞ!」
ケンカ寸前の俺と七緒を止めたのは、日本史担当の山下の声だった。
「あっ…」
「すんません…」
クスクスと笑うクラスメイトたちの声を聞きながら、俺たちは大人しくケンカを止めた。
七緒もめでたい一族の一員のくせに」
「何がめでたい一族だ、意味わかんねーよ」
「いろいろな意味でめでたいじゃねーか。
名前と言い、誕生日と言い、七緒の方がよっぽどめでたいよ」
「何だとー!?」
「お前たち、静かにせんか!
昼休みはとっくに終わってるぞ!」
ケンカ寸前の俺と七緒を止めたのは、日本史担当の山下の声だった。
「あっ…」
「すんません…」
クスクスと笑うクラスメイトたちの声を聞きながら、俺たちは大人しくケンカを止めた。