ハートロッカー
その質問に、
「あー、それねえ…」

一葉さんは困ったと言うように目を伏せた。

んっ?

どうしたんだろう?

何故か突然流れた沈黙。

俺、何か変なこと言ったか?

「三春の好きにさせたんだよ!」

沈黙を破るように、九重さんが叫ぶように言った。

「…えっ?」

どうしたんですか、急に。

「ほら、高校生活なんて一生に1度じゃない?

高校くらい好きに行かせてあげようって…ねえ?」

何故か九重さんは俺に同意を求めてきた。
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