ハートロッカー
時間は4時を過ぎていた。

片田舎のこの街は日が暮れかかっていた。

「変わっていないな」

駅を出て見回した後、呟いた。

8、9ヶ月って…ところだろうか?

この街は、あたしが高校3年間を過ごした思い出の街だ。

コンビニの隣にあるCDショップとか、よく通ってたっけな。

そこの店主に頼んでCDの取り置きをしてもらったのも、いい思い出だ。

「さて…」

あたしは今晩泊まる宿を探すため、歩き出した。
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