ハートロッカー

*未来の破片*

真っ白な雪に、黒のチェスターコートはよく映えていた。

どう言うこと?

何で?

あたしは訳がわからない。

「三春さん…やっと、やっと見つけた」

大政はそう言って、あたしの前にきた。

あたしは彼に向かってプレゼントを投げつけた。

「うわっ!?

…っと、っと」

突然投げられたことに驚きながら、大政はプレゼントを受け止めたのだった。

「何で!?」

あたしは彼に向かって叫んだ。

「あたしは探しにきてなんて言ってないわ!」

大政は真っ白な息を吐いて、あたしを見下ろした。
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