ハートロッカー
俺がイメージしてる末っ子って言うと、甘えん坊で兄姉にベッタリなイメージだけど…三春さんは俺のイメージしてる末っ子とは逆のタイプだ。

九重さんに声をかけられても一瞥しただけで、さっさとその場から離れたし。

友達はともかく、家族に対しても無口なのかな?

「太」

今井が俺の名前を呼んだ。

「何だ?」

「やめた方がいいんじゃないか?」

「…はっ?」

今井の言った意味がわからなくて、俺は聞き返した。

「相手は年上のうえに、一匹狼なんだろ?

やめた方がいいと思うぞ」
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