適当魔法少女・りおん!!
最初から標的を日本に決めていた様に、ここでも歴史認識を執拗に責める――。
いつもなら、判で押した言葉を繰り返す日本だが、裏会議では反抗の意思を表す――。
では、近年の貴国の軍自費拡大と傍若無人な海洋進出に「大国」としての自覚はあるのか――日本代表の女性が、美しい容姿と裏腹に声を荒げる――。
これにはアジア、オセアニア諸国の魔法少女輩出国も、日本の主張に同調し、加勢する――。
近隣諸国の賛同を得た日本は、これ以上事態が悪化する事を回避する為、抑制していた防衛費の増加もやむなしと、勢いに乗る――。
軍国主義の復活だ――中国、ロシアが叫び机を叩く――。
北方四島返還交渉の凍結も辞さないと、ロシアが詰め寄る――。
中国も、尖閣問題を突きつける――。
ならばと、アメリカがカードを切る――。
同盟国日本に差し迫る「脅威」に、ダウングレードなしのステルス戦闘機製造のライセンス供与――。
短、中、長距離弾道ミサイル迎撃システムの追加配備及び観測レーダー群の増強――。
イージス艦の複数艦建造に、自衛隊が「自粛」してきた空母――そして、攻撃型及び戦略型原子力潜水艦の建造をも承認し、日本側もいたく乗り気だと、深く静かに言った――。