適当魔法少女・りおん!!
議場にどよめきが起こる――。
仕上げにアメリカ代表は、ロシア、中国代表に向け強い意図を込めた視線を送る――。
外交交渉に手練れる両国代表は、アメリカの思惑を読み取った――。
究極の「牽制」――。
日本の「核配備」――。
他の国々も意図を読み解き、静まる議場――。
「では、今宵の会議はこの辺で――」
涼しい瞳で議場での「演目」を黙って観賞していた、魔法監理局の上部組織である女性オブザーバーが、場の空気を解析し、閉幕を告げた――。
オブザーバーの言葉には、誰も逆らえない――。
尚も――
世界の「リーダー」でありたいアメリカ――。
世界の「標準」でありたいイギリス――。
世界の「文化の中心」でありたいフランス――。
彼らから、覇権を奪いたい、ロシア、中国――。
覇権を奪おうとする時、その存在と地理的要因からも、日本という国は、えらく「厄介」なものなのかもしれない――。
新たに、監理局全額負担の下、軍事衛星は造られ、どこぞの国の監視を再開するだろう――。
色々な事象が絡み、今回は監理局、アメリカ、イギリス主導で会議は閉じられた――。
故に、その逆もあり得る、謀略に満ちた演目――。